ヴィクトリアン朝が舞台になった小説や映画は
たくさんあるのですが、これは時代背景を知る貴重な時代考証ものの本です。
今までは信じられないほどの煩雑なしきたりがあったり、
厳密な男女のマナーがあったり、晩餐会に招かれた客の方が招待主の召し使いに
チップを渡さなくてはならず、それが馬鹿にならないので
招待を断ることもあったという事も書かれてあったり、
通風をわずらうほど贅沢な上流階級のパーティーが
社交界のシーズンではたくさん行われる一方で、
労働者階級の生活、特に女性と子供は悲惨なものだったとかとかも詳しく書いてあります。
その他日常生活として照明がろうそくからガス燈へ、電気へと変わっていったり、
家庭用オーブンが導入されたり、鉄道が開通したり、冠婚葬祭や軍隊、法律に至るまで
ありとあらゆることが詳しく書いてあり、そのせいで
全体的としてはまとまりを欠いているように思いましたが、
時代考証本としてはこんなものなのでしょう。
詳しくもっと知りたい点があったらその専門の本を買えばいいので
入門から入る人にはピッタリなのかもしれないと思いました。